標準予防策・接触予防策
- ”気管切開の患者への吸引をおこなう際、1本の吸引チューブで口腔と気管切開を行うことは可能でしょうか。
(1日複数回使用)”
- 単回使用であれば気管切開部からの気管吸引⇒口腔吸引⇒廃棄は可能です。
永久気管孔は造設後、傷の治りとともに気管孔内部まで鼻と同様な状態の常在細菌が形成されます。よって安定期に入った方は永久気管孔と口腔用を併用することは可能と考えます。今回質問があった気管切開に関しては永久気管孔と異なり、完全にろう孔化しているとは位置づけられません。また、気管チューブという異物が挿入されていることからも吸引チューブの再利用を再利用を前提とした場合、口・鼻の吸引同様に管理することは避けたほうが良いと考えます。