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感染対策Q&A

在宅ケア

Q
訪問看護での対応として、疥癬への対応についてのマニュアルを作成中です。@角化型疥癬の利用者の場合、支援の際の防御期間はどの位ですか?服薬開始後1〜2週間程度とあるが、マニュアルへの標記として期間はどう標記するべきか? A内服治療が出来ず、軟膏処置のみの人への防御期間はどの程度か? B角化型疥癬の利用者が使用した血圧計・体温計・聴診器等の取扱いはどうしたらよいか? Cセラピストによる訪問の場合、皮膚への接触時間が1時間程度あるが、通常疥癬の人の支援でも手袋使用が望ましいか? D角化型疥癬の人の居室の消毒は、いつ行うのか又市販の殺虫剤としてはどういうものを選べばよいか? Eスタッフが疥癬に感染した時の対応は、そのようにすればよいか?治療を開始すれ、ば訪問することは問題ないか? F疥癬の利用者宅へ訪問した後のスタッフの衣類の取扱いはどのようにすればよいか?ユニホームは自宅へ持ち帰り各自で洗濯しているが・・・。
@治療が確実にできていること。1〜2週間間隔で2回連続してヒゼンダニが検出されないこと。疥癬トンネルが新生されていないことを確認後、PPEも隔離も解除する。 
A外用薬(クロタミン剤)を正常の皮膚を含め隙間なく塗布する。頭を含め、全身に塗布るす。皮疹のない部分を塗り残さないようにする。塗布後、24時間後に洗い流す。5日間投与を1クールとして反復塗布する。
Bマンシェットを介して感染するので、殺虫剤で24時間密閉・50℃以上のお湯に10分間以上浸してから通常の洗濯をする。乾燥器・アイロンで熱処置することも有効です。
Cイベルメクチン等の内服治療を行い、24時間が経過するまでは手袋使用が望ましい。以後は、通常の対応でよい。
Dピレスロイド系殺虫剤を噴霧する。後、掃除機で清掃する。
Eイベルメクチン等の内服治療を行い、24時間が経過するまでは接触を避ける。イベルメクチンは、疥癬の卵には効果がありませんので、2回目の投与を1週間後にする。1回目の投与から24時間経過すれば訪問が可能だが、2回目の投与から24時間経過するまでは長袖で対応する。
F内服治療後、24時間胃内はユニホームの上にPPEの着用をする。使い捨てPPEの場合、その場で廃棄する。布の予防着はビニール袋に入れて持ち帰り、ビニールの中に殺虫剤を噴霧し、24時間密封した後、洗濯する。または、50℃以上で10分間以上の熱処理をする。その後、通常の方法で洗濯する。

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