器具・器材・リネン類の洗浄・消毒・滅菌
- 使用した器材をNT1に漬ける前に器材を水洗いせずにNT1内容器に浸漬している。取
り出して洗浄する時、スポンジで洗い流しているが、スポンジは使わないほうが良いの
でしょうか、ただ水で流すだけで良いのでしょうか?
- 浸漬だけで科学反応をおこしたんぱく質を分解するため、浸漬後すすぎを行えば良いで
す。ただしすすぎ操作は十分に行うことが求められ、筒状器械ではシリンジ等を用いて内
腔を十分にすすがなければなりません。
2回すすぎ法(1回目は器材を流水下に浸漬し、2回目に個々の器材をすすぐ)が効率がい
いとされています。このとき1回目の槽の水を捨てると効果的だそうです。
NT-1(酵素洗浄剤)
「補足」
・温度管理が大切。
一般的に40〜50℃でもっとも活発に作用するとあり、酵素系洗浄剤を使用する上で温度を一定に保つことは洗浄力向上に重要です。
・浸漬する際には器材に空気が入らないように注意し、完全に洗浄液に浸漬させる必要があります。
・洗浄方法の違いによる残存蛋白質量の実験結果では、浸漬のみよりも浸漬+用手洗浄の清浄度が得られているという成績であり、必要に応じて(複雑な構造の器具や重なる部分がある器材など)用手洗浄を加えることはより清浄度が増すことになります。
・NT-1は外国製の洗浄剤であるため、船で日本に輸送される間に酵素の含有量が低下してしまい洗浄性が非常に悪いということで、酵素洗浄剤は日本製のものを検討し、単に安いものというのは避けたほうが良いという情報も有りました。