在宅ケア
- 今日の在宅療養の現状は著しく変化し、数種類のカテーテルを挿入した状態で在宅療養に移行します。在宅でがん治療も継続されますので、免疫性も低下しカテーテルからの感染が原因で再入院するケースが増えています。在宅療養におけるカテーテルの管理のガイドラインがあってもいいのではないか、と思いますがどうでしょうか。
- 体内にカテーテルという異物が入ると感染に弱くなります。組織1gに感染を成立させるには菌量は106個必要で、そこに絹糸1本が入ると102個で感染が成立するので、異物が入ると1万倍感染に弱くなります。
カテーテルという異物が血管内に入るとハイリスクになり、ほかに何本も挿入されるとリスクは更に高くなるので要注意です。家庭に帰れば周囲に耐性菌保有者がいないという好条件にはなりますが、抵抗力はかなり低下しているので十分な管理が必要です。
具体策については次の文献等を参照してください。
@「在宅ケアにおける感染対策」へるすケア出版
A「感染管理に関するガイドブック」改訂版 日本看護協会