カテーテル関連血流感染対策
- 当院では現在輸液セットは72時間毎に交換しています。今回(2011年)のCDCガイドラインの改訂では96時間以上間隔を開け、少なくても7日毎の交換が必要であるとされています。輸液セットを7日、血管内留置カテーテルを96時間とした場合に、留置カテーテルはどの部分まで交換すればいいのでしょうか。
- 末梢静脈カテーテルと輸液ルートの接続部分はドレッシング材の中で固定されているため、カテーテルと輸液ルートの接続部で交換する場合、ドレッシング材を剥がすことになります。ドレッシング材をはがす際にカテーテルが抜去されるリスクがあるため迷われるのだと思います。血管内留置カテーテル関連感染予防のためのCDCガイドラインでは「末梢カテーテルを96時間ごとより頻回に交換する必要はない」とあります。 4日より頻回にならない=4日以上間隔をあけて交換すればよいと考え、カテーテルと輸液ルートを7日に1回(週1回)同時に交換するという案もあります。7日間以上留置する場合は、可能であればカテーテルと輸液ルートの接続部から交換する方が望ましいと思いますが、困難であれば接続部にできるだけ近い部分から交換します。また、刺入部の観察を毎日行い、感染や静脈炎等の徴候が観察された場合は留置期間に関わらずカテーテルを交換しますが、この際輸液ルートも同時に交換します。