疥癬・白癬 他皮膚科領域の感染対策
- 角化型疥癬が蔓延して関係者全員を治療したことがあるが、その後も疥癬患者が
忘れた頃に発見されて沈静化しない。臨床的に疥癬が疑われるが、直接鏡検で
診断が確定しない場合にその方の扱いをどうするのか。また疥癬の集団発生を
予防するために無症状の関係者に対してどのように対応したらよいか。
- 臨床的に疥癬が疑われる場合、その方が過去に湿疹と診断されてステロイド
外用剤を使用している時には、直接鏡検により疥癬の虫体や虫卵が概ね検出
されるが、使用していない時には検出されない事例も少なからず見られる。
従って、臨床的に疥癬が強く疑われる場合には、直接鏡検により虫体や虫卵が
検出されなくても疥癬と考えて治療するべきである。なお、集団発生を予防する
際には、無症状の関係者に対してもストロメクトールの1回ないし2回の内服投与を
行うとよい。