このページを印刷する

感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
同法人の他施設が11月に入り、ノロウイルス対策ということで、手すりやテーブル等の清掃に塩素(ハイポライト)を使用することになっているようです。ノロウイルスがでている訳ではありません。
他の老人保健施設等も10月に入って予防?のために塩素を使っているところが多々あるようです。ノロウイルスが出ていない時から塩素を使うのはどうなのでしょうか?耐性ができるとも聞きますが、どうなのでしょう?
次亜塩素酸溶液を用いた環境消毒がノロウイルス感染の蔓延予防策として適切かどうか、に関するご質問と理解しました。  
仮に環境を常に次亜塩素酸溶液で噴き上げていたとしても、症状のある職員や入所者を早期発見して対応できなければ、感染はあっという間に広がります。個人的には、このような対策を行って油断してしまい、最初の1-2例目の発症と対策を見逃す可能性があるのではと危惧しています。
また感染の問題が起こっていない状況で次亜塩素酸などの消毒薬を大量に環境に用いるのは、潜在的な健康被害という観点からも心配な点があります。
まずは一般的な予防策と、患者(これは職員も含めてです)の早期発見と早期対応に力を注いでは如何でしょうか

感染関連リンク

感染対策地域支援相談システム
対象:医療機関・高齢者施設等
院内・施設内感染に関する相談システムのご案内です。
感染管理認定看護師(ICN)による現場での助言・講義も対応できます。
Get ADOBE READER
PDFファイルをご利用になるにはAdobe Readerをダウンロードしてください。