標準予防策・接触予防策
- 手術中に血液汚染された履き物の洗浄として、WDでの熱水洗浄、もしくは浸漬消毒での対応を考えております。当院ではシューズカバーは使用していません。
熱水洗浄であれば80℃10分がいいのでしょうか。消毒薬での浸漬消毒の場合ですと、どのようなものを使用するといいのでしょうか。
- 多量の泥や血液などの汚染物の付着が無いシューズでは、感染予防を目的とした手術室入室時のシューズの履き替えは不要です。
また、事前に大量の血液汚染等が想定される手術では、シューズカバーによる防護も検討ください。スポルディングの分類では、シューズはノンクリティカル器材に分類されるため、洗浄・乾燥処理で良いですが、血液汚染時の消毒を含む場合、シューズの素材がWDの熱水温度に耐えうるならば、80℃10分以上の工程で洗浄消毒されれば、血液を含む有機物の多くは洗い流され、芽胞以外の微生物は消毒されます。(また、機器によっては80℃以下のスリッパ洗浄モードを利用されている施設もあると思います。)
また、シューズの少量の血液汚染であれば、感染力の強いHBV等を想定し、こちらもシューズの素材が消毒用アルコールや0.1%次亜塩素酸Na溶液で処理可能ならピンポイントに擦式消毒する方法もあると思います。
手術件数や入室する人員数、汚染シューズ数、洗浄担当者の数等により、シューズをWD処理した方が良いかどうかもご施設で併せて検討ください。”