下痢性疾患・感染性腸炎
- 特別養護老人ホーム内のショートステイ専用ユニットで、4日間で利用者4名、職員1名がノロウイルス感染症様の症状(嘔吐・下痢)を呈している。
施設の構造はユニットを8区画に分け、トイレは二室に一つの共用。4日間の最後の日に利用者には全員帰宅していただき、施設をクローズした。環境の清掃は次亜塩素酸ナトリウムを用いて行った。
ショートステイは予約制で運営しているため、どの程度クローズしておけばよいか教えてほしい。
- 入所している利用者が全くいなければ、かつ職員に一定期間新たな感染症状の出現がなければ施設の利用の再開は可能です。潜伏期間が1−2日なのでほぼ倍の期間で新たな患者(入所の利用者がいなければ職員)が出なければ、その時の感染は一応終焉したと考えられます。症状のあった職員は症状が消失していれば就業は可能ですが、2週間くらいは便中にウイルスが排出されていることが多いので食事の介助や配膳などの仕事に就かないようにしたほうがよいですし、症状のあった職員が無症状の時期にも新たな感染源になりうる旨を再度確認する必要があります。