MRSA・緑膿菌
- 講演(平成22年度感染対策支援セミナー)の中で、「MRSA対策は標準予防
策で対応して可」と のことでした。 当院ではMRSA対策マニュアルを保菌
部位別に作成して対応してきました。これを標準予防策の みとした場合、注
意喚起のない常態に看護者の意識の低下や、面会者に対する働きかけが
欠如し て感染が広がらないか。また医療監視は通るのか等々の疑問を感じ
ます。 総てのMRSA陽性者に対して、標準予防策で対応してよいか確認さ
せてください。
- 総てのMRSA陽性者に対して、標準予防策のみでよいということではあり
ません。強調した かったのは、医療の場によって患者の背景やリソース
(人員、器材、設備構造、管理者の姿勢 など)は異なり、感染症の発生状況
も違いますので、どのような場合でも隔離して接触予防策を とるという形に
無理にはめこむことはできないということです。 よって、自施設で実施可
能なリソースでゴールを決め、方針を明確にしてマニュアルを示し、そ の上
で対策を講じて処すれば、医療監視でもクレームはつかないと思います。