インフルエンザ
- 当施設では入所者は原則予防注射をしていますが、ショートステイ利用者には予防注射を勧めている段階です。ショートステイに、インフルエンザ罹患者を受け入れることについて、嘱託医は否定的ですが、施設の管理者は受け入れます。(個室、ユニット対応は考えているようです。)
看護・介護者は、マスク、手洗い、消毒の徹底などで感染予防を図っていますが、その労力は大変です。どうしたらいいでしょうか。
- ショートステイは利用者家族の支援を目的にしたサービスです。そのため、施設の管理責任者はこの目的を安易に中断することはできません。看護師もこの目的遂行は重視ししながらも、施設内感染を防がなくてはならいというジレンマに陥ることになります。
ショートステイ利用者には予防注射を勧めているとのことですが、これは大変よい対応と思います。さらにもう一歩進めて、同居家族にも接種を推奨しておいてください。ショートステイ利用者への曝露源の多くは同居家族だからです。同居家族を感染から防げば、ショートステイ利用者も防ぐことができます。
ショートステイに、インフルエンザ罹患者を受け入れることについては基本的にOKとしてはいかがでしょうか?インフルエンザは飛沫感染しかしませんので、個室に入室させるのみで十分に対応できます。このような方々にマスクや手洗いということを徹底することは不可能なので、隔離がベストと思います。もし、個室隔離ができないようでしたら、そこで「受け入れは難しい」と判断されてもよいと思います。インフルエンザ対策が不十分な施設に患者を受け入れると他の利用者が感染してしまうからです。
インフルエンザに罹患した利用者のケアをするときには、職員はサージカルマスクをして、換気を十分にすればよろしいかと思います。