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感染対策Q&A

結核

Q
脊椎カリエスの患者様の膿瘍から結核菌が検出されました。現在個室に
隔離し、N95マスクを使用しています。汚染したガーゼはビニール袋に入れ
感染ゴミとして処理していますが、静岡県病院協会のホームページを参照
すると、このようなケースでは感染性は低いのことです。ここまで厳重にす
る必要性はあるのでしょうか。対処法について患者様に気をつけてもらうこと
など具体的に教えてください。
脊椎カリエス症例の60%が活動性または陳旧性肺結核を合併しています。
胸部レントゲンと、可能なら三日連続の喀痰結核菌検査を行ってください。
結核菌が喀痰中に認められたり画像検査で肺に空洞性病変がある場合は
隔離してください。同時に患者さんは可能ならサージカルマスクを、職員は
N95マスクを着用してください。
 「汚染ガーゼ」があるようですが、結核病巣部を開放して局所洗浄などの
処置をした場合、菌を含む飛沫が生じて感染を起こすことがあります。この
ような処置がされるなら、隔離やN95マスクなどの飛沫感染対策と飛沫核感
染対策を行ってください。飛沫が発生しえない状況なら、感染性は低く、これ
らの対策は不要です。結核患者の病理解剖においても、「洗浄操作」で飛沫
が発生して感染のリスクが増加します。
結核菌が存在しうる「汚染ガーゼ」は、感染性廃棄物として、現況の処理が
適切です。

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