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感染対策Q&A

結核

Q
老健に入所の相談のある方は、介護が困難で受診をするのも大変な方が
多くて、入所の申し込みの時にレントゲン写真を撮りにいくとか、検査を受ける
ということが出来ない方が多い場合があります。そのため、検査をしないまま
受け入れてしまうこともあるので、感染予防の面からいうと、ちょっと検査不十
分で受け入れている現状があります。今日のような講義を聴きますと、きちん
と検査をしてもらって受け入れた方がいいのかと思いましたが、その点について
の考えを聞かせてほしい。
(a)
やはり入所の前に検査していただく事は必要です。今、結核で問題になって
いるのは、結核に弱い集団に患者が集中している事です。例えば、高齢者や
HlV感染者のような免疫抑制宿主、ホームレスなどの社会経済弱者等に患者
が多くみられることが指摘されています。そういう点からいっても、老健施設に
入所される高齢者は、入所前にレントゲン写真を確認すべきです。また、咳や
痰が長く続く場合なども積極的検査を勧める必要があると思います。

(b)
静岡県内で実際に少数ですが、介護型の施設の中で結核の院内感染が
起こっています。それは、おそらく高齢の方が若いとき(昭和20年代)に結核に
罹患して、その時に体内に入った結核菌がマクロファージの中で眠った状態
で潜んでいて、老齢で、老衰もしくは免疫低下と共にまた再燃して来るという
ことがある。そうすると、一つは自然治癒した結核の方はチェックしておく必要
があります。それから、現在、活動性の結核をもっている人をチェックすると
いうことが大事ですので、レントゲンに関しては万難を排して撮ってもらうこと
が必要です。

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