針刺し・血液曝露
- 患者がHCV、HBV、HIV、HTL−1、梅毒が陰性場合のフォロー項目を教えてください。現在、当院では3カ月、6カ月後に対象病原体に肝機能検査を行っています。
- HBV, HCV, HIV, HTL-1,梅毒陰性の患者さん(入所者)の血液曝露(針刺し)では、事故としての届け出(院内の規定による)やエピネットによる事故のモニター(院内での事故対策の資料のため)以外には定期的な血液検査などの対応の必要はありません。
ただ、昨年の同様な質問に対して他委員からの回答にありましたように、たまたま感染後のwindow期に事故がおこったという可能性は完全には否定できません。施設の立場として血清を保存しておくという考えがあってもよいと思います(検査室の人的・場所的余裕がある場合に、また、現行の検査法では不可能でも改良されて、将来測定が可能になった時のために保存しておく)。感染の確率は“針刺し”とはかなり異なりますが輸血の場合は、遡及調査(振り返って後になってから検索する)のため患者さんの血液の保存が必要とされています。