このページを印刷する

感染対策Q&A

針刺し・血液曝露

Q
針刺し事故について教えてください。特に、HBVについてはCDCに沿ってワクチン後、
抗体(+)確認後は抗体フォローはやめようと思っています。これにつき、2点確認させて
ください。また、HIVについても実際の場面でのことを教えてください。
1.「HBV」について
  ワクチン後の抗体価が経年的に低くなるが、有効な防御効果があるとのこと。
   Q1:これは、ワクチンにて一度抗体(+)になることが前提ですか。
      (ワクチン後、一度も抗体(+)を確認されていない場合は、無効と考えるのが
      妥当ですか。)
   A1:そうです。ワクチンにて一度抗体(+)になることが前提です。抗体(+)を
       確認されていない場合は、無効ですので、ワクチン接種は必要です。
   Q2:「抗体(−)でも、ワクチン追加の必要性がない」ことは分かったのですが、
       事故後に「HBIG」の他にワクチンを追加するのはブースター効果により、
       免疫を強化する必要があるということですか。
   A2:抗体(−)の場合、ワクチン接種して (+) 後に、(−) になってきた人か、
       もともと(−)であったのか不明なので、HBIGを接種します。
       もともと(−)の人にはワクチンが必要ですが、以前に(+)であった人には
       接種不要です。もちろん、心配なので接種するということでも構いません。

2.「HIV」について
   Q:「HIV」の診断されていない、特に低リスクの患者は、事故後に簡単に
      見分けられないと 思いますが、一方、数時間以内に予防内服を
      開始しなければならないので、実際にはどのようにしているのでしょうか。
   A:実際に、HIVの曝露後の予防内服が必要な場合というのは、明確な針刺しです。
     記憶にないような針刺しでは予防内服が必要ではないことが殆どと思います。
     低リスクであれば、服用の必要性はありません。もちろん、医療従事者が
     希望した場合には内服させてもよろしいですが、この場合、曝露源の患者が
     必ずHIV陽性である必要があります。

感染関連リンク

感染対策地域支援相談システム
対象:医療機関・高齢者施設等
院内・施設内感染に関する相談システムのご案内です。
感染管理認定看護師(ICN)による現場での助言・講義も対応できます。
Get ADOBE READER
PDFファイルをご利用になるにはAdobe Readerをダウンロードしてください。