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感染対策Q&A

器具・器材・リネン類の洗浄・消毒・滅菌

Q
 精神病院のため、ネブライザー使用の患者が今までいなかったのですが、
今回、マニュアルを作成したいと思います。以下の点について教えてください。
 超音波ネブライザーは、超音波振動のエネルギーが作用槽(本体水槽)底部の
振動子から水中に伝えられ、さらに薬液槽内の薬液に伝えられます。薬液槽内の
薬液は超音波の振動作用で噴水状に上がり霧状になって飛散し、霧化された
薬液はファンから送られてきた風とともに吸気ホースを介して外部に噴霧されます。

Q.A@
 Q:超音波ネブライザーの本体の水は水道水で、交換回数は1日1回で良いか。
 A:作用槽の水は超音波による振動が始まると、水温は直ぐに30度ほどに
   上昇し、水道水に含まれる遊離残留塩素も速やかに分解され、水槽内は
   微生物繁殖に適した環境となってしまいます。したがって、水道水を使用
   する場合使用毎の交換が望ましいと考えます。機種によっては蒸留水を
   使用するよう指定されているものもあります。

Q.AA
 Q:薬液作成のディスポ注射器(生食とビソルボンに使用)は毎回交換で良いか。
 A:超音波ネブライザーは薬液をエアロゾル化し肺胞まで到達させます。
   薬液の汚染により感染を引き起こす危険性が高まります。薬液作成の
   ディスポシリンジは清潔に管理する必要から、毎回交換することが
   望ましいと考えます。

Q.AB
 Q:薬液容器とマウスピースと蛇腹は使用後水洗いと乾燥させ、1日の最後に
   次亜塩素酸ナトリウム消毒しているが、これでよいか。
 A:超音波ネブライザーの部品は、煮沸消毒できる部分とできない部分があり、
   機種によって消毒方法が異なりますので取扱説明書で確認する必要があり
   ます。お尋ねの薬液槽とマウスピースと蛇管は、「上記2」と同じく清潔に管理
   する必要がありますので、使用毎に洗浄し消毒します。
   使用できる代表的な消毒薬は安価な次亜塩素酸ナトリウムです。使用後に
   分解し残った薬液を捨てて洗浄し、0.01%次亜塩素酸ナトリウムで1時間浸漬
   させ消毒後によく乾燥させます。

Q.AC
 Q:機械本体は1日の最後にアルコール綿で清拭しているが、これでよいか。
 A:超音波ネブライザーは、作用槽において水を使用するため微生物が
   繁殖しやすい環境にあります。使用毎に作用槽の中の水を排水乾燥
   させ、消毒用アルコールで内部を清拭します。外部の汚れは最低1日1回、
   さらに汚染が確認されたときはその度毎除去します。まず水拭きして
   有機物を除去したあと、消毒用アルコールで清拭します。

Q.AD
 Q:消毒の濃度と時間について
 A:在宅で超音波ネブライザーを使用する場合には、家庭内に限局した環境で
   あり介護者が固定されているため、交差感染の危険性が少ないことから消耗品
   の交換は清潔に管理することを前提に、毎回実施しない運用もありえます。

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