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感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
知的障害者施設でのノロウイルス対策について@食器について、嘔吐症状がある時には、食器の使い捨てを1週間実施しているが、食器への対策は、何日間或いは、嘔吐症状がなくなってから何日間位が必要か? A個室隔離・お風呂を最後に入れる・ポータブルトイレ・洗濯物を分ける等の対策はとっているが、この対応でよいか?また、終了する目安はどれくらいか? B入浴介助者の対応について、防護具としてビニールの雨がっぱ上下・長ぐつ・手袋・マスクを装着している。この対応はいるまで続けるのか?嘔吐が1名でもこの対策が必要か?(入所者が失禁・便が付着していることもある) C嘔吐があった場合、すべてノロウイルスと捉えて対応しているが、他の嘔吐と区別してもよいか?区別できるのであれば何を基準にしたらよいか? D発症者が多数でた時の対応について E下痢のみの時の対策について F発症時の洗濯について、発症者とは区別している。洗濯機の塩素系消毒について G発症者がでた場合、フロアーの行き来を制限し、活動を中止しているが、この方法でよいか?  感染予防対策について@出勤・退社時の着替えは、効果があるか? Aインフルエンザ対策として、市販の除菌スプレーは効果はあるか?
@食器について:嘔吐症状があるなしに関わらず使い捨て食器を使用する必要はありません。ただ、絶対に遵守することは、食器に吐物が付着した場合には、絶対に他の食器と一緒にしてはいけません。吐物が付着した食器のみ、他の食器と別にして消毒する。 A個室隔離・お風呂を最後に入れる・ポータブルトイレを使用している・洗濯物を分ける等について:個室隔離は必要です。職員が部屋に入り、患者と対応する時にはガウン・手袋・マスクの装着が必要です。室内を次亜塩素酸ナトリウム系の消毒薬で定期的に清拭することも必要です。お風呂を最後に入れることも正しいのですが、下痢や嘔吐が激しい時には体力が消耗してしまうので、無理して入浴させる必要はない。お風呂で失便などした場合には、洗浄剤での洗浄、その後、消毒が必要になります。脱衣場で、便が付着している可能性のある下着やオムツなどは、その場でビニール袋に入れて密封するなど汚染を広げない対応も必要です。ポータブルトイレを使用しているとあるが、直接トイレで排泄すれば、便座の消毒をすることだけで済みますが、ポータブルトイレを使用することにより、排泄後、ポータブルトイレの洗浄・消毒を職員が行う必要があり、感染のリスクを余計に高める可能性があります。患者が1人でトイレにいてしまい、便座や周辺を汚染させていることもあるので、注意が必要です。職員や入所者の手洗いについて、石けんと流水で30秒程度行う衛生学的手洗いが必要です。特に職員の手洗いが不足していると伝播させてしまうことになってしまいます。 B入浴介助者の対応について:感染症があってもなくても職員が濡れないような長いエプロン(カッパでもOK)や長ぐつは必要です。浴槽や脱衣所を便で汚染させてしまった場合には、便などを取り除いて、消毒します。ノロウイルスだった患者が失便をするのであれば、1ヶ月程度、便の対応はしておいてほうがよい。 Cノロウイルスと区別してもよいか等:区別すべきです。ノロウイルスは、十分に加熱していない2枚貝を食べて感染する以外は、職員や家族・面会者などからの接触によって感染する場合や便・吐物の片づけによって感染する2次感染がある。流行期などは、2次感染を考慮しなければいけません。基準はありませんので、患者の背景に気を配ること・職員・家族・面会者の健康管理に気を配ることです。 D発症者が多数出た時の対応として、感染者を帰省させるとありますが、帰省させることが可能なのか?ショートステイの受け入れについて、ショートステイの人から感染者がでた場合は、受け入れを中止することも考慮すべきです。ただ、どの程度になったら中止するのかは、患者の状況を確認しながら施設で決定すればよい。 E下痢のみの時の対応:下痢のみの場合もノロウイルスには変わりはないので、感染対策は必要です。基本的には、排泄物の汚染を広げないことが必要です。排泄介助には、汚染を広げないためにエプロン・手袋・マスクの装着をする。便が付着してしまった時には、汚染物を取り除いてから消毒を行う。職員と入所者の衛生学的手洗いを行う。 F発症時の洗濯について:汚染物(便や吐物)が付着している衣服のみを別にすればよい。感染者の洗濯物でも汚染物の付着しているものと、していないものとを一緒に洗濯することは、汚染を広げることになるので、避けてほしい。発症者の洗濯の後に、他の人の洗濯をすることについて、あくまでも汚染物(便や吐物)が付着していないことが前提です。 G発症者がでた場合、フロアーの行き来を制限し、活動を中止してください。 感染予防対策として@出勤・退社時の着替えについて、勤務中の衣服と通勤の衣服は違うほうが望ましい。施設内の細菌を自宅に持ち込まない又、自宅の細菌を施設に持ち込まないという考えのもとに着替えたほうがよいでしょう。 Aインフルエンザ対策として市販のスプレーで除菌するというが、スプレーをする目的がわからない。スプレーは不要です。

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