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感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
床の消毒の必要性の有無については感染経路の遮断という考え方でわかるのですが、数部屋毎に
水を替えるなど煩雑な湿性清掃の意味がよくわかりません。普段は局所の汚れ以外は乾式清掃のみで定期的に湿式清掃をする程度ではだめなのでしょうか?
また、ドアノブなど高頻度接触面を消毒しても継続的な無菌状態は無理と思いますが、少しでも
感染の頻度を下げるのが目的と考えてよいでしょうか?
床材の種類によって清掃方法を変える必要はありますが、表面が平坦な場合は、乾いたクロス より湿ったクロスのほうが汚れ落ちがよいことは経験上体験していることです。 病院環境は埃だけではなく目線の高さからは見えにくい汚れや、気づかないうちに飛散した有機 物汚染が少なくありません。環境を衛生的に維持するため、病院床面の日常清掃の基本は、洗剤を使用した湿式清拭が効果的です。
湿式清掃には
 @ 1モップ1バケツ方式または1モップ2バケツ方式 1つの
  モップを濯ぎながら拭き続けるため、バケツ内の水は直
  ぐ汚水となるため水を交換する必要があります。
 A オフロケーション方式 スペアのクロスやモップを複数用
  意し、清拭作業中は濯がずに、クロスを交換しながら拭
  き、作業終了後にまとめて洗浄し乾燥させます。洗浄液
  が汚染されることがないため洗浄力の低下がなく清掃面
  の清浄度は高くなり、作業効率の向上も期待できます。
手指の高頻度接触表面は、日常的には洗浄剤による清拭を行い汚染を除去します。接触対策を実 施する場合には、清掃および対象微生物と消毒対象物から、適した消毒剤による消毒をこまめに実 施し、無菌状態の継続ではなく、環境を介した感染拡大の防止を目標とします。

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