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感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
ノロウイルスの消毒についてお尋ねします。
0.02%〜0.1%の濃度のハイター液を浸した足ふきマットは効果があるでしょうか。
一般的な感染症の研修で、粘着性マットや消毒剤のついたマットには感染予防効果はないと伺いました。また、霧吹きなどのスプレーも噴霧にむらがあるので効果がないと聞いています。
ノロウイルスの嘔吐後の清掃が完全に拭き取れたという仮定ならば不要と思いますが、拭き残し後の接触感染、飛沫感染があることを思うと、一概には効果がないとは言い切れないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
車椅子、配膳車等の車輪、職員、利用者の靴が汚染された場合、感染が拡大する可能性があるのではないでしょうか。教えてください。
当施設は8〜10人ずつのユニット型(完全個室)、ショートステイ10人は同じユニットです。清掃方法は、吐物に0.1%のハイター液をかけ飛沫しないようペーパータオル等をかけ、同じユニット内の遠い所から汚染地点に向かって清掃をすすめ、最後に吐物を片付ける方法をとっています。
ノロウイルスの感染は接触感染で拡大します。ただ絨毯などが嘔吐物で汚染し、その乾燥後に人が歩いたため飛散した塵埃で感染が拡大したと考えられる報告はあり、100個程度のウイルス粒子で感染が成立すると考えられていますが、汚染された床の次亜鉛素酸ソーダでふき取ったあとにどの程度の感染性粒子が存在するかを容易に確認する方法がありません。通常の床であれば、十分ふき取ったあとに車や靴などを介した感染はまず考える必要はないと思います。車椅子や配膳車の車輪が吐物で明確に汚染されたのであれば次亜鉛素酸ソーダを浸したペーパータオルなどで直接ふき取っていただくほうが効果的で、車輪には凹凸があるため拭き残しなど不十分にならないよう気をつけなければならないと考えます。衣類のように次亜鉛素酸ソーダの溶液中に完全に浸漬できるのであればよいかもしれませんが、次亜鉛素酸ソーダの溶液を浸したマット(溶液があふれ出るほどにビショビショならば別ですが)の上に車輪を転がすだけではあまり効果が期待できないと考えます。また、マットの中の溶液の濃度も時間とともに変化するためマットを配置しておいても、常設しておくとすればその中の濃度を維持するためにマットを頻繁に次亜鉛素酸ソーダの溶液中に浸漬する必要があるかもしれません。

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