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感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
ノロウイルスで嘔吐した場合の処置で、嘔吐物やリネン類の処置の仕方はわかるのですが、患者または利用者の顔や髪、体に嘔吐物が付着した場合の処理の仕方がわかりません。拭き取るか洗い流すしかないとは思いますが、髪などについた場合、拭いただけではきれいに取れず残ったものがノロウイルスの感染源になるのか介護職員等が不安に思っています。顔や髪に希釈した次亜塩素酸で拭いてその後きれいに洗い流したり、お湯で拭き取ったりという訳にはいかないと思いますがどうでしょうか。
患者さんや利用者さん等の人体にノロウイルスを含んだ嘔吐物や下痢便が付着した場合、スタッフは手袋・マスク・ビニルエプロンを装着し自身を防護した後、固形物をできるだけ拭い取り、石鹸またはシャンプーを用いて洗浄します。汚染直後にしっかり洗い流すことが大切です。処置が終わった後のスタッフは、環境と自分自身を汚染しないよう防護具を正しく廃棄し、手指衛生とうがいをするとよいでしょう。
次亜塩素酸ナトリウムは、最も有効な非生体消毒薬のひとつとして位置づけられています。ノロウイルス自体は1000ppmの次亜塩素酸ナトリウムに1分浸漬でほぼ死滅しますが、嘔吐物や下痢便そのものは有機物が豊富なため希釈された消毒薬では効果は期待できません。手指や皮膚などへの適応も認められてはいますがごく限られた場合であり、手荒れを生ずる場合が多く推奨されません。手指や皮膚に使用する場合の濃度は100ppm〜500ppm、ノロウイルスに対する消毒効果を期待するには、洗浄後に5分程度浸漬することになりますので現実的とはいえません。

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