このページを印刷する

感染対策Q&A

下痢性疾患・感染性腸炎

Q
ノロウイルスに関する質問です。
  @ノロウイルス感染者に対して、急性症状を呈する時期の吐物、糞便処理には
   徹底した予防策が必要とされていますが、環境の汚染も考え、入室する時点
   から予防策(マスク、手袋、ガウン)が必要でしょうか。
  A必要とすれば、いつの時点まで接触予防策は必要でしょうか。
  Bまた急性期の汚物処理時の予防着はエプロンではなく袖付きガウンが妥当でしょうか。
  C当院では急性症状が治まってから、7日を過ぎて一般病床へ移動を許可しています。
   しかし急性期を過ぎても、オムツ処置のとき、予防着の袖は必要でしょうか。
   この質問は7日を過ぎてもさらに排菌の可能性があり、また、ノロウイルスが、
   アルコールに対して比較的抵抗性を示すことから、通常の接触予防でよいのかと
   疑問に思ったからです。
@ACについて
   ノロウイルス感染者に対する対策としてどの程度の対処をするかは、感染が
  疑われる患者さん(現行の保険制度では原因の診断確定が困難である事が多い)
  の吐物あるいは便で環境が汚染される、あるいは汚染が拡大される可能性が
  どの程度高いかによります。リネンも汚染されるほどに大量に、また頻回に嘔吐
  していれば当然マスク・ガウン・手袋は必要となりますが、患者さんが病室のトイレで
  排便・嘔吐できる状態であれば入室の際のガウン・マスクは不要と考えられます。
   また、症状が消失しても10日間前後は便にウイルスが排出されているという感染
  実験のデータはありますので、認知症の患者さんのように常に第三者が排便の
  処理しなくてはならない場合には、これらの期間も感染しうるという認識で対処
  した方が良いです。ただし、汗を除く分泌物はすべて感染源になりうるという認識で
  対処するのが標準予防策の基本ですので、たとえば薬剤が原因かもしれないような
  下痢であったとしても全く同じ対処は必要です。
Bについて
   ガウンの袖の有無ですが、吸水性のガウンはそれ自体に問題があります。袖は
  感染源(汚染源)となりうることを考慮することが大事です。さらに汚染されたガウンの
  使用後の処理も重要です。当然ですが、ガウンの共有は避けるべきで1回ごとの使用に
  すべきです。むしろ半袖の服(白衣)で袖のないプラスチックエプロン(撥水性)を使用し、
  処置後に上腕を含めてて十分水洗いする方が問題が生じないかもしれません。
   ただ、患者さんに濃厚接触する場合で、大量の嘔吐・下痢のある場合には袖のある
  ガウンを着用しても構いません(経済性とのバランスも大事です)。

感染関連リンク

感染対策地域支援相談システム
対象:医療機関・高齢者施設等
院内・施設内感染に関する相談システムのご案内です。
感染管理認定看護師(ICN)による現場での助言・講義も対応できます。
Get ADOBE READER
PDFファイルをご利用になるにはAdobe Readerをダウンロードしてください。