MRSA・緑膿菌
- セミナー* に参加して、ガウン使用について質問した際、長袖の布製ガウン
の使用は好ましくないことが分かり、プラスチック製に変えていく方向で検討
しているが、いまいち袖のないエプロンになることでの疑問があるとの意見が
出る。特に、気管切開をしているMRSA患者さんの介助で、肩の部分を汚染し
やすいことや咳をして痰が飛び散ったりして、袖のないエプロンの着用では、
効果的な感染対策になるのかとの意見が出ている。
職員の白衣は外注での洗濯であるが、布製の長袖ガウンは院内で看護助手が
定期的に洗濯をしている。そのため、袖のないプラスチックエプロンに変更する
だけでも予算の関係が出てくるため、経営者にも納得が得られず苦慮している。
講師の先生が説明した内容の意味をもう少し具体的に知りたい。
*平成16年度感染対策支援セミナー(平成17年3月5日開催)
- セミナーでの回答の趣旨:
@ガウンは滲みてしまうものは、非常に問題であること。
A医療従事者の衣服で一番問題なのが、”袖の部分とポケットであるとCDC
ガイド ラインにも書かれている”ように、布製のガウンも含めて長袖のもの
は感染源になると言われている。
Bそのため、一番いいのは半袖の服でプラスチックエプロンを使用し、徹底的
に手指消毒することが望ましい。
C長いガウンで撥水性のものを使えばいいが、現状では病院や施設の経済
性に影響する。また、そこまで必要となる状況は少ないので、撥水性の長い
ガウンにお金を投資する意味があるかということだと思う。
Dしかし、患者に濃厚接触する場合で、大量のMRSAが出ている時は、長い
ガウンを着ても構いません。但し、この場合はガウンの共有は避けるべき
です。1回毎の使用にすることです。1日1回の交換で多数の職員が共有
する方法は、職員自身が汚染してしまうことになります。