このページを印刷する

感染対策Q&A

インフルエンザ

Q
当院の職員家族が先週発熱し、近医にてA型インフルエンザと診断されタミフルが処方されました。現在、この職員は就業中です。この職員に対するタミフルの予防投与はどのようにすればよろしいでしょうか。
職員の家族がインフルエンザに罹患した場合の対応についてのご質問です。
@インフルエンザの感染の可能性
 インフルエンザの潜伏期は1-5日、平均3日とされ、発病から3日以内が感染力が高いとされています。発病後タミフル等の抗インフルエンザウイルス薬を服 用した場合には、排出ウイルス量は減少しますが、直ちに0になるわけではあ りません。これをふまえ発病後1週間もしくは解熱後48時間までのいずれか長い方の期間は感染を引き起こす可能性があるとみなされています。
A抗インフルエンザウイルス薬の予防内服について
 タミフルの添付文書には、予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。1)高齢者(65歳以上)、2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、3)代謝性疾患患者(糖尿病等)、4)腎機能障害患者、と記載されており、通常の体力がある方への予防内服は勧められていません。
B家族がインフルエンザとなった場合の医療従事者への対応
 今回のケースでは、御家族が先週の発症で既に抗インフルエンザウイルス薬を内服されており、御本人の体調もおそらく悪くないのでしょうから、時期的にも予防内服を行う利益は薄いと推察されます。マスクを装着して熱型等の症状を慎重に経過観察していただくのが妥当かと存じます。
 一般に、家族がインフルエンザに罹患し、濃厚接触が疑われる医療従事者の場合には、その医療従事者の代替が不可能などやむを得ないときには抗インフルエンザウイルス薬を内服して従事することも考慮されるのですが、緊急避難の手段と考えるべきで、むしろ周囲に易感染性の患者さんが多い医療機関等においては、感染の可能性が高いと推察されるなら休業して頂くことを考慮された方が無難と思います。それ以外であれば、マスクを装着して熱型等の症状を慎重に経過観察していただくのが現実的と考えます。

感染関連リンク

感染対策地域支援相談システム
対象:医療機関・高齢者施設等
院内・施設内感染に関する相談システムのご案内です。
感染管理認定看護師(ICN)による現場での助言・講義も対応できます。
Get ADOBE READER
PDFファイルをご利用になるにはAdobe Readerをダウンロードしてください。